わたしたちは子どもを持たない選択をした共働きの夫婦、いわゆる「DINKs(ディンクス)」です。
いろんな話し合いを重ねて、「事実婚」ではなく、籍を入れる「法律婚」を選びました。
結婚=子どもを持つ、という前提が今も根強くあるなかで、
「どうしてDINKsなのに法律婚?」
と聞かれることもあります。
この記事では、DINKsなのになぜ法律婚という形を選んだのか、その理由や背景、気持ちの変化をふたりの会話を交えながらまとめてみました。
【DINKs】そもそも「結婚」する必要ってあるの?と思っていた
結婚のかたちは人それぞれ。
事実婚・同棲・別居婚など、選択肢が広がっている今、わたしたちも「結婚」に対して少し距離がありました。
- 苗字を変えるのが面倒
- 手続きが大変そう
- 周りの目より、自分たちの気持ちが大事
- 子どもをもつ予定がないのに、籍を入れる意味って…?
そんなふうに話し合って、「籍は入れなくてもいいかもね」と思っていた時期もありました。
【DINKs】でも、法律婚を選ぶことにした

そんな私たちが最終的に「法律婚」を選んだのは、
現実的な理由と、感情的な理由の両方があったからです。
緊急時の安心感
たとえば、どちらかが病気や事故に遭ったとき。
法的に「家族」として認められていなければ、病院での説明や判断ができないこともあります。
「いざというとき、ちゃんとそばにいたい」
そんな気持ちが、法律婚を選ぶ大きな理由になりました。
税制・社会保障の制度的メリット
配偶者控除や扶養の制度、相続、保険など――
日本の制度は「婚姻関係」があるかどうかで、受けられる権利が大きく変わります。
生活面での不安を減らしたかったのも正直なところです。
お金の話だけじゃなく、制度の恩恵を「ふたりで受ける」ことを選びました。
お互いの親や家族への配慮
パートナーと長く一緒に過ごしていると「結婚したの?」と聞かれることは多いです。
籍を入れていないことで親世代がモヤモヤすることも、まだあるのが現実です。
もちろん、自分たちの意思を一番
ーでも、家族との関係も円滑に保ちたい
そう思ったときに、法律婚というかたちの方が自然だと感じました。
「ふたりだけの契約」としての結婚
何より大きかったのは、
「これからも一緒に生きていこう」
という気持ちを、かたちに残したかったという思いです。
結婚=子どもではなく、
結婚=ふたりの選択。
世間や常識じゃなく、自分たちの言葉と気持ちで「法律婚」を意味づけしたかったんです。
【DINKs】法律婚じゃなくてもよかったかもしれない
この記事を書いておいてなんですが、今でも「籍を入れなくても、変わらなかったよね」と話すこともあります。
つまり、“かたち”は絶対ではないということ。
事実婚や別姓を選ぶカップルもたくさんいます。
何が正しいかじゃなく、
「自分たちにとって自然で、納得できるかどうか」が大事だと思っています。
まとめ【DINKsだからこそ】“結婚”の意味を考えた
わたしたちDINKs夫婦が法律婚を選んだ理由は、「結婚するのが当たり前だから」ではありませんでした。
- 緊急時の対応や社会制度の安心
- 親や家族との関係
- そして、ふたりの気持ちをかたちにしたかったから
DINKsだからこそ、「子どもをもつ前提の結婚」とは違う目線で、結婚の意味を改めて見つめ直すことができた気がします。
「籍を入れるかどうか」で悩んでいるカップルにとって、この記事が少しでもヒントになればうれしいです。
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