同棲のリアルは、
小さな幸せと小さな“ん?”の連続
同棲前、わたしは「ふたりで暮らすってきっと楽しいはず」と前向きなイメージでいっぱいでした。
帰ったら家の明かりがついていて、
週末はゆっくり映画を観て、ごはんも一緒。
ひとり暮らしのときより気持ちが安らぐし、生活費も節約できる-。
ところが実際に暮らし始めると、ほっこりする瞬間と同じくらい、
「あれ?」「こういうところ違うんだ…」という気づきも増えていきます。
同棲って、メリットだけでもデメリットだけでも語れない【暮らしの現実】があるんですよね。
この記事では、アラフォーのわたしが同棲で感じたよかったこと・困ったことを、正直にまとめました。
これから同棲を始める方も、今まさに同棲中の方も、「うちもそうだな」とひと息つける情報になればうれしいです。
同棲してよかったこと
日常に“安心”が宿った
同棲を始めてまず感じたのは、日常の中にふっと安心感が入り込んできたこと。
ひとり暮らしの頃は、残業で帰宅が遅くなると、家に着いてからもひとりで気持ちを切り替えるのに時間がかかるタイプでした。
玄関を開けた瞬間に「おかえり」と言われるだけで、その日の疲れが半分ほど溶けていく感じがします。
夜ごはんを一緒に食べながら、たわいもない話をするだけで気持ちが整う日も増えました。
同棲の「安心感」は、特別なイベントではなく、毎日のちいさなやりとりの積み重ねから生まれるんだなぁと実感しています。
ふたりで暮らすと、生活リズムも自然と整い、睡眠時間や食事の時間が安定するのも大きなメリット。
自分ひとりでは雑になりがちだった日常が、ていねいに戻ってくるような感覚がありました。
家事もお金も“ふたり仕様”でぐっと楽に
同棲を始めてから感じたのは、家事も家計も「ふたりで回すチーム戦」になったこと。
これが思っていた以上にラクで、精神的な負担もずいぶん軽くなりました。
たとえば家事分担。
わたし達の場合は同棲を始める前に、料理はわたし、洗濯とお風呂掃除は彼、という感じで担当決めました。
食事の用意はわたしの担当ですが、彼が先に帰ったときは簡単な炒め物と味噌汁を作ってくれていたり、逆にわたしに時間の余裕があるときは洗濯物を取り込んだり。
そんな“ちいさな気遣い”が、ひとり暮らしにはなかった心のゆとりを作ってくれます。
家計管理も、ふたり暮らしだからこそ見直せる部分が増えます。
家賃や光熱費を折半するだけでなく、食費や日用品の購入ルールを決めておくと、ストレスが減って節約効果も高まります。
同棲の良さは、“お互いの得意”を持ち寄って暮らしが整っていくこと。
負担も責任も、すこしずつ分け合えて、日々に余白が生まれます。
同棲で困ったこと
生活習慣・価値観の違いがじわじわ出てくる
同棲の困りごとで多いのは、ほとんどが“生活習慣の違い”から生まれます。
わたし自身も、いざ生活はじめてから、いろんな「違い」が見えてきました。
こうした「無意識の癖」は、同棲して初めて気づきます。
飲み終わったペットボトルを捨てずに置いていたり、
初冬の夜、知らないうちに彼が窓を少し開けていて、寒さに目が覚めたこともあります。
でもこれは、話し合って“折衷点”を探れば解決できること。
「寝るときは閉めて、日中は彼の温度に合わせる」など、ルールを作ると格段に暮らしやすくなりました。
暮らしのズレは悪いことではなく、お互いの価値観を理解するきっかけ。
ふたりの生活ペースが整うまでの、必要なプロセスだと感じています。
距離感と【ひとり時間】の確保が難しい
同棲を始めてしばらくすると、多くのカップルが感じるのが 「ひとり時間の消失」 です。
好きな相手と暮らしていても、ずっと一緒だとどうしても疲れる瞬間があります。
わたしも最初のころ、彼がリビングでずっと動画を流している日があって、「今日は静かにひとりで本を読みたいんだけどな…」と思うことがありました。

でも、ひとりの時間がほしいって、
なんとなく言いづらいんですよね。
そこで、意を決して「週に一度だけ、好きなように過ごす“ソロタイム”を作らない?」と提案したら、すんなり受け入れてくれました。(彼も同じことを感じていたっぽい)
お互いが自由に過ごす時間があることで、相手に優しくなれます。
“ふたり”の時間もより濃く、心地よいものになりました。
同棲では「距離感」をどう作るかが、本当の意味での関係のカギ。
ひとり時間はわがままではなく、ふたり仲良く暮らすための大事な栄養です。
同棲はメリットもデメリットも含めて“育てる暮らし”
同棲を始めると、よかったことも、困ったことも、どちらもたくさん出てきます。
安心やゆとりが増える一方で、生活習慣の違いや距離感に悩むこともあります。
でもそれらは、
ふたりの暮らしを“共同でつくっていくための材料”なんですよね。
話してみるとすぐ解決することも多いし、ルールを決めることで暮らしがスムーズになることもあります。
ひとり時間を確保することで、ふたり時間がもっと心地よくなる——そんな発見も増えていきます。
わたしは同棲を始めて、
「ふたりで暮らすって、完璧でなくていい」
ということを知りました。
誰かと暮らすって、それぞれの価値観を持ち寄って、折り合いをつけながら育てていくもの。
その過程こそが、ふたり暮らしの魅力であり、未来につながる土台なのだと思います。



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