夫と結婚する時に、ふたりで話し合ってDINKs(子供をもたない選択をした共働き夫婦)という生き方を決めました。
子どもがいない夫婦だけの生活を「羨ましい」と肯定してくれる人もいますが、「結婚する意味あるの?」といった批判的なことを言われることもあります。
「結婚する意味あるの?」なんて言われると悲しいけど、理解されないのも仕方ないかな
実際にわたし自身が「DINKsは結婚する意味がない」といわれてきた理由には主に以下の3点が多いと感じています。
- 子どもを育てる経験ができない
- カンタンに離婚ができる
- そもそも「子どもをもたない」選択が理解されない
今回は、DINKsの結婚する意味がないといわれる理由を詳しく解説して、それでもわたしが結婚した理由を紹介します。
DINKsの意味
英語の『Double Income(共働き) No Kids(子どもを持たない)』の略で、共働きで意識的にあえて子どもを持たない夫婦やその生活スタイルを指す言葉
厳密には、何らかの事情があって子どもが欲しくてもできない、結婚したばかりでまだ子どもがいないなどの夫婦はDINKsに含めません。
簡単にいえば、「子どもを産まずに二人の生活を続けよう」と決めた夫婦のことだね
公的な統計で「DINKs」というカテゴリーが明確に区別されていないので正確な世帯数はわかりませんが、国勢調査などで「夫婦のみの世帯」のデータが公開されています。
年 | 夫婦のみの世帯数 | 全世帯に占める割合 |
1992年(平成4年) | 約 707万1000世帯 | 17.2% |
2022年(令和4年) | 約 1,333万世帯 | 24.5% |
上記のデータや世の中の経済状況の変化から、DINKsは増加傾向にあると想像できます。
DINKsが結婚する意味ないといわれる理由
わたし自身、結婚するときにたくさん話し合って、DINKsを選択しました。
子どもを作るかどうかは、夫婦それぞれの考えや意見があって、それぞれの選択によるものですが、それでも周りから「子どもを持たないなら結婚する意味ない」と言われることもあります。
- 子どもを育てる経験ができない
- カンタンに離婚ができる
- 子どもをもたないという選択が理解できない人
主に上記の3つをメインに言われてきました。ひとつずつ理由を見ていきます。
DINKsは子どもを育てる経験ができない
もちろんですが、わたしたちDINKsは子育て経験をすることはできません。
「親になれば親の気持ちがわかる」と言われ、子どもがいない人は人間として未熟だと言われることもありますし、「親の気持ち」を経験できないのに結婚する意味がないという人もいます。
子どもがいない=未熟というわけではないけど
そう思う人がいるのも事実なんだよね
女性は「子どもを産む」ことが何歳でもできるわけじゃないので、将来子どもが欲しいと思ったときに後悔する可能性もあります。
DINKsはカンタンに離婚ができる
「子は鎹(こはかすがい)」という、子どもへの愛情が夫婦の仲を繋ぎ止めることをいう言葉もありますが、子どもを持たないDINKsはお互いの同意があればすぐに離婚ができます。
子どもの親権や養育費を考える必要もないですし、子どもの学校の卒業や就職など時期を待ってから離婚などを考えることもないため、DINKSは子どものために離婚を延ばすことがないのです。
そういった理由から、カンタンに離婚できる関係なら結婚する必要がない!という意見も聞かれます。
DINKsの「子どもをもたない」選択が理解されない
「女は出産してこそ一人前」という「一人前の判断基準」
特に祖父母や親世代からこういった言葉を聞くことが多いと感じています。
結婚の次は出産・育児という人の常識を持った人からは、子どもをもたないのに結婚する意味がわからないのも当然ですよね。
結婚当初、「子どもは?」「早めに産んだ方がいいよ」と言われることが多く、子どもはもたない予定であることを伝える色々な反応がありました。
「それもいいですね」「いまどき、全然ありかもね」
わたしの受け取り方かもしれませんが、『子どもを持つのが最善の選択だけど、多様性の時代だからその選択も受け入れられるべきだよね!』という雰囲気を感じとってモヤモヤしていました。
自分の考えと違う意見を理解できないのは仕方のないことなのかもしれません。
なぜ子どもを望まないのに結婚したの?
DINKsは、男女がふたりきりで生活するという意味では、籍を入れない同棲カップルと同じです。
では、なぜ結婚(法律婚)を選んだのかというと、1番の理由は法的になにも約束されていない「他人」から「家族」になりたいと思ったからです。
事実婚に対する制度も整備されてきてはいますが、いざというときに他人として扱われることも多いです。
- いざ自分が働けなくなった時、事実婚は税金の援助(控除)を受けられない
- 緊急手術が必要になっても同意書が書けず、集中治療室にも入れない可能性がある
(病院による)
名字を変えなくてもいい、めんどくさい手続きをしないでいい事実婚も魅力的ではありましたが、わたしは相手の人生にしっかりと関わりたい、責任を持ちたいと思ったため、法律婚を選びました。
法律婚を選んだ理由については、また詳しく記事にしていきます。
他にも、DINKsを選択する夫婦には次のようなメリットが考えられます。
- お金に余裕ができる
- 夫婦2人の時間が生まれる
- 将来に向けた貯蓄ができる
- 趣味に没頭できる
- 好きなときに旅行ができる
- 部屋のインテリアを自由に選べる
- 自由な働き方が選べる
子育てをしている夫婦しか体験できない経験があるように、子どもをもたない夫婦しか体験できないこともあると思っています。
なので、DIKNsで結婚する意味は十分にあるとわたしは断言できます。
まとめ
わたし自身、もうすぐ子供を産めない年齢になりますが、子どもをもたない選択をしたことを後悔していません。(今のところかもしれないけど)
「DINKsは結婚する意味ない」と言われるのは正直悲しいですが、わたしは結婚して他人から家族になれたことは結婚した意味は十分にあったし、結婚してよかったと思っています。
- 子どもを育てる経験ができない
- カンタンに離婚ができる
- そもそも「子どもをもたない」選択が理解されない
子どもがいてもいなくても、それぞれ自分の選択が一番幸せだと思えるなら、それが1番。
子どもを育てている人の幸せを全く否定する気はないです。むしろ「こんなに楽しい子育ての幸せを味わえないなんて!!もったいない!」と思えるくらいの気持ちでいてほしいとさえ思っています。
どの選択も優劣なんてないはずですし、あなたはそれが一番幸せ、わたしはこれが一番幸せ、それでいいと思っています。
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