SNSで見たあの美味しそうな照り焼きチキン、
わたしが作ると何かが足りない。
彼と一緒に住み始めたのをきっかけに、アラフォーにしてはじめて【ちゃんと】料理を始めました。
「慣れてきたね」と言われるようになったけど、じつは今でもときどきこの“なんか違う問題”に直面しています。
今回は、そんな「レシピ通りに作ったのに、なんか違う・・・なんで?」について、自分なりの気づきや、料理がちょっと楽になる考え方をまとめてみました。
そもそも「レシピ通り」って、どこまでが通り?
「レシピ通りに作る」って、言葉にすると簡単だけど、実際にはいくつもの【あいまいなゾーン】があるんですよね。
たとえば――
- 「中火」ってどのくらいの火加減?
- 「塩ひとつまみ」って指3本?2本?
- 「少々」「適量」って?そこが知りたい!
初めて料理をするころ、わたしはこれで何度も混乱しました。
同じ「中火」でも、使っているコンロによって火力が全然違うし、「ひとつまみ」なんて、人によって塩の量が倍くらい違うことも。
つまり、レシピは【正解】じゃなくて【目安】
そのことに気づいてから、わたしは少し気が楽になりました。
調味料のメーカーが違うだけで、味は変わる
意外と盲点なのが、【調味料の個性】
たとえば、同じ「しょうゆ」でもメーカーが違えば塩分濃度が違うし、「みりん風調味料」と「本みりん」では甘さも全然違う。
同じ分量でも結果が変わってくるのは当然なんだ!
実際、わたしは以前「白だし」の違いで失敗したことがあります。
何も考えずにいつもと違うメーカーの白だしを買ったら塩気が強すぎて、おでんが 飲み干せないレベルの しょっぱさ になったんです(笑)
それ以来、レシピに合わせて分量を少し控えめにスタートして、味見しながら調整するようになりました。
火加減と加熱時間が、味の差をつくる
料理の味を左右する大きなポイントが「火加減と時間」
でも、これがまた難しい・・・。
「○分煮る」と書かれていても、鍋の厚さや火力で全然変わる。
とくにステンレス鍋やフライパンだと、熱伝導が良すぎて焦げやすい。
最初のころは、レシピ通り“3分焼く”と決めてタイマーをセットしてたけど、結果は【焦げ目が強すぎる or 中が生】
最近は、「香り」「音」「目視」で判断するようにしています。
- ジュワッという音が落ち着いたら火を弱める
- 香ばしいにおいがしてきたら、裏返す
- ソースがとろっとしてきたら、味見する
- 生焼けが不安だったら、割ってみる
自分の五感や感覚を使うと、レシピ以上に“自分の味”に近づく感じがします。
食材の状態や季節でも変わる
レシピは「理想の条件」で作られていることが多いけど、現実の食材は個体差があります。
たとえば、同じ玉ねぎでも春と冬では甘みが全然違うし、鶏もも肉だって脂ののり方が違う。
だから、レシピ通りにしても味がブレるのは自然なこと。
むしろ、「レシピ通りにならないのが普通」くらいに思っておいたほうが、料理って気楽に続けられる気がします。
「違う味」実は“わたしの味”かもしれない
最近、思うんです。
「違う味になった」とがっかりしていたけど、もしかしたらそれが“わたしの味”なのかもしれないなって。
たとえば、少し甘めに仕上がるのはわたしの好みだし、塩気がやや強めになるのは彼が好きだから。
最初は“再現できない”ことに焦っていたけど、今ではそのブレを楽しめるようになってきました。
レシピを守ることも大事だけど、【自分たちがおいしいと思える味】が、いちばんの正解だと思います。
まとめ:レシピはゴールじゃなくてスタート
「レシピ通りに作っても違う味になるのはなぜ?」
それは、火加減・調味料・食材・あなたの手加減…いろんな“違い”が積み重なっているから。
でも、その違いこそが、あなたの料理を【あなたの味】にしているんです。
最初は失敗も多いけど
「なんか違う」と感じた回数だけ
確実に手や感覚が覚えていく
そうやって少しずつ、
料理初心者から【わたしの味を作れる人】に変わっていくのかもしれません。
たまに彼が言う「今日の方が好きかも」という一言。それが、わたしにとって最高のご褒美。
レシピ通りじゃなくても、ちゃんとおいしいって思える日が増えてきた。
それでいいんだと思う。だって、今日のごはんは、わたしが作った味だから。
コメント