8年ぶりに子宮頸がん検診を受診し、子宮頸部多発嚢胞・LEGH(分葉状頸管腺過形成)と診断されました。
初めて聞くそ『ソレ』は、良くない物というのはわかったけど、検診だけのつもりだったわたしは、「深刻なこと?」「大丈夫なの?大丈夫じゃないの?」と診察が終わってもよくわからない状態。
自分の中で理解や整理をするまでに時間がかかりました。
医師いわく、稀な病変であり、病名を検索してもあまり情報は出てこないかも・・・とのことでした。
実際にネット検索してみても、体験談や経験談が少なかった
そこで今回の経験を、同じように調べたり気になっている人の参考になればと思いこのブログに『体験談』として経過を残します。
子宮頸がん検診
子宮頸がんとは
子宮頸がんは30~50歳代の女性で罹患する人が多いガンです。
子宮頸がんの95~99%はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が関連していて、感染した人の中で子宮頸がんに進んでいく人は1000人に1人くらいの割合と言われています。
病気の原因は
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスであり、性交経験のある女性の過半数は、一生に一度は感染機会があるといわれています。しかしHPVに感染しても、90%の人においては免疫の力でウイルスが自然に排除されますが、10%の人ではHPV感染が長期間持続します。このうち自然治癒しない一部の人は異形成とよばれる前がん病変を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=10
子宮頸がんの早期がんは9割以上が治ると言われていて、早期に発見することが重要です。
しかし、初期症状がほとんどないため、子宮頸がんを早期発見するためには定期的に検診を受けることが重要です。
子宮頸がん検診の流れ
子宮頸がん検診は、問診と細胞診(医師による細胞の採取)で行われます。
子宮頸がん検診
子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行います。この検査を子宮頸がん検診と呼びます。出血などの症状がなくても、20歳を過ぎたら、2年に1回の子宮頸がんの検診を受けましょう。またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=10
問診では「最終生理日」「おりものの増加・色の変化」「不正出血」などの項目があります。
わたし自身は自覚症状もなく、結果も今日はわからないので診てもらうだけのつもり、軽い気持ちで検診を受けました。
内診台に両足を乗せて自分の大事なところを見られるのって恥ずかしい!と思い、長らく検診を受けずにいました。
細胞の採取は痛みがなく、「先生上手だなぁ」なんて思っていました。
通常の子宮頸がん検診は細胞の採取だけ終了しますが、病院によっては膣エコーで子宮の中を診てもらえることもあります。
子宮頸がん検診で子宮頸部多発嚢胞が見つかる
今回、先生のご厚意でしてもらった膣エコーは、内診台についているモニターで一緒に見ることができました。
そこで小さな子宮筋腫が3つ確認でき、心配するほどの大きさじゃないとおっしゃいました。
子宮筋腫ってなに?
子宮筋腫は珍しくない腫瘍です。小さなものも含めると、30歳以上の女性の20-30%にみられます。がん(悪性の腫瘍)ではありませんが、貧血や痛みなど様々な症状の原因となります。筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモンによって大きくなります。閉経すると、逆に小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさやできる場所によって症状が違ってきます。
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=8
次に、「ここに嚢胞(のうほう)がありますね」と見ているモニターに映し出された白いもの。
のうほう・・・?なにそれ・・・?
エコーで大きさまでわかるらしく、約2~3cmの嚢胞が子宮の入り口のあたりに2.3個確認できました。
詳しくは診察室でお話します。と内診台から解放され、やっと足を閉じることができました。
子宮頸部多発嚢胞・LEGH(分葉状頸管腺過形成)について
診察室に戻ってから、先生からいろいろと聞かれました。
- 生理の出血は多い方?
- 最近おりものが多かったり今までと様子が違うことがあったか?
- むくみはあるか、貧血はないか
とくに自覚症状はなく、気に留めてもいなかったので症状があったかどうかもわからず動揺するばかりでした。
先生から子宮頸部多発嚢胞(LEGH)について説明を受けました。
子宮頸部多発嚢胞とは
わかりやすい画像があったのでお借りしました。
LEGH(分葉状頸管腺過形成)とは、子宮頸管部に大小さまざまな嚢胞(のうほう)ができ、そこから胃型の粘液が分泌されます。
基本的に良性の疾患ですが、稀に胃型腺癌に進展する可能性があるので、定期的に経過観察をしていく必要があります。
良性か悪性かを判別するにはMRI撮影や細胞診など詳しく検査をしないと判別できないと言われました。
そんなぁ!不安すぎる!
良性のLEGH(分葉状頸管腺過形成)・悪性のGAS(胃型粘液性癌)は、子宮頸がんの95~99%の原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染と関連はなく、稀な病変だと説明されました。
悪性の場合は、子宮を取ったりしなきゃいけないからね~っとサラッと言われました。笑
まとめ
身体の中のことは症状がないと外側からはわからないもの。今回は先生のご厚意でしていただいた膣エコーでわかりました。
聞かされた時はよくわからないままで、調べていくうちにどんどん不安な気持ちになりましたが、今思えば、症状がないまま過ごして大変なことになる前に見つけてもらえてよかったと思います。
一生のうちに、約73人に1人が『子宮頸がん』と診断されていると言われます。
初期症状がほとんどないと言われる子宮頸がんを早く見つけるためには子宮頸がん検診!ぜひみんなに受けてほしい!
子宮頸がん検診を受診すると、わたしのように思わぬ病気を見つかったり、気になることも『専門』の先生には言いやすいと思います。
これから経過観察や精密検査して詳しくわかっていくわたしの身体の中。自分の知識や理解、気持ちの整理のために、引き続き体験談として残していこうと思います。
LEGH診断後、初めての経過観察・MRI検査の画像の記録↓
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